フリーランス応援パック

フリーランス、納品後の責任はいつまで?

出店の様子

訴訟問題や賠償責任問題、聞くだけでこわい言葉ですが、個人事業主のお仕事でも度々起こる問題です。


今回は、"フリーランスの責任はどこまであるのか" についてお話します。


2020年4月1日から、改正された「民法」をご存知でしょうか?

改正される前までは、瑕疵(バグや動作不良、不具合)の修補や損害賠償請求などは、納品(仕事の目的物の引渡し)から1年以内と定められていました。

バグや不具合が生じた場合、納品から1年以内は受託者に責任があり、対応する義務がありました。


しかし、2020年4月1日から改正された民法(「契約不適合責任」)により、なんと、「不適合に気付いた時から1年以内」となりました。

気づいた時からです。そして、その「気づいた時」が適応される期間は、なんと10年です。(新法166条1項)

今までは1年だった期間が10年になりました。


例えばwordpressで制作したサイトが、数年後に不備が出る話は本当によく聞きますので、デザイナーの方はご存知かもしれません。

(word perssはオープンソースでセキュリティが脆弱が故、アップデートが必ず必要になります。その際、使用中のテンプレートとの間に不調和が生じやすくなります。

 word pressにまつわるトラブルの詳しい話はこちらの日記をお読みください。 )

つまり、突然「数年前に制作したサイトに不具合が起きてる!無償で修正して!」「治らないなら作り直せ!」「気づかない間にサイトが落ちていた!損害賠償だ!」なんてこともあり得ます。

責任を負う期間が長いほど、サイトは不具合が起きる確率も上がる為、フリーランスにとっては恐ろしい話ですよね。


ですので、きちんと契約を交わさないと、納品後のリスクが高まります。

また、お客様からしてみれば、そういった契約を交わしていたとしても、トラブルが起こった際には制作者に頼らざるを得ません。

webに疎ければなおさらです。私がフリーランスだった頃は、1年を過ぎていたとしても、お客様を無下にはできず、無償で対応していました。


どちらも大変で、どちらも幸せではないですよね。


私達もお客様も、そもそも、何年経っても不具合の起きないCMS・サーバーが欲しいんです。

そしてそんなCMSを、サーバーとセットで、簡単に、安い価格で、速いスピードでバンバン使えたらなぁと常々思っていました。


そして、私がフリーランス時代に欲しかったシステムとサービスをこの際作ろうと思い立ち、作ったのがC3(弊社のCMS・サーバー)なんです。

フリーランスの方がもっとストレスなく、安心して、生産性の高い仕事ができるように。

制作者もお客様も、どっちも幸せになるように。


自分がフリーランスの頃に「こうだったらいいな」「こんなのがあったらいいな」と思ったものを、提供する為に会社を作りました。


2020-12-25